ブックメーカーのオッズとは「スポーツベットにおいて的中時の払戻額を表す数値」のことあり、オンラインカジノにおける配当倍率と同じ意味です。
配当倍率が固定されているカジノゲームとは異なり、オッズは賭け金の合計や割合によって金額がリアルタイムで変動する面白さがあります。
コハク「オッズ＝勝率・的中率」という人もいるけど、実際は別物。その辺りも詳しく説明しています！
ここではブックメーカーのスポーツベットで遊ぶ際に知っておくべきオッズの仕組みや決め方について解説しています。
また、スポーツベットで初めて遊ぶ方は「【スポーツベット】基本ルールと画面の見方」の記事も合わせて確認してください。
ブックメーカーのオッズとは配当の倍率を表す数値のこと
ブックメーカーのオッズとはスポーツベットで的中した際の配当倍率を表す数値のことです。参加者の賭け金や賭け方に応じて変動していくため、勝率や人気を数値化したものとも言えます。
オッズにはいくつかの表記方法がありますが、特にデシマルオッズと呼ばれる配当を倍率で表記する方法が主流です。
デシマルオッズは日本でも採用されており、公営ギャンブルである競馬・競艇・競輪・オートレースは全て倍率形式でオッズが表示されています。
そのため、日本人にとってもオッズは馴染みがあるものと言えるでしょう。
オッズの仕組み｜賭け方や賭け方によって決まる
オッズは賭け金や賭け方の偏りによって決まる仕組みとなっており、払戻金が固定されているカジノゲームとは違い、オッズは常に変動するという点が特徴です。
オッズの仕組みや決め方は具体例を用いる方が分かりやすいため、「Aさん・Bさん・Cさん・Dさんがコインの表裏を当てるゲームで賭けを行う」と仮定して説明していきます。
Dさんが参加する前の時点で集まっている金額は2,000円です。そのためオッズは2.0倍となり、表のBさんと裏のCさんはどちらも的中すれば2,000円が受け取ることができます。
その後にDさんが参加すると合計金額は3,000円となり、表が出ればBさんとDさんは1,500円ずつ受け取れるのでオッズは1.5倍、裏が出ればCさんの総取りとなるためオッズは3.0倍と変化します。
ルリ実際のブックメーカーでもリアルタイムでオッズが変化するのは同じ仕組みです！
またAさんの役割はブックメーカーと同じです。ただし、集めた金額を純粋に再分配しているだけなので、Aさんには利益が入りません。
実際のブックメーカーでは表裏共にオッズが2.0倍でも、1.9倍に下げることで、差分の0.1を利益（控除率）として受け取る仕組みを採用しています。
オッズの決め方｜ブックメーカー方式とマッチング方式
ブックメーカーが決めるオッズには「ブックメーカー方式」と「マッチング方式」の2パターンがあります。
ブックメーカー方式とは、ブックメーカーが試合の過去データや賭け方の傾向を見てオッズを決めていく仕組みです。ブックメーカーで採用されている方式であり、ベット受付開始後には実際の賭け方を見ながらリアルタイムで調整がされます。
マッチング方式とは、実際の賭け金や賭け方によってオッズが自動的に変動する仕組みです。日本の競馬・競艇・競輪・オートレースで採用されている方式であり、人気馬や人気選手など参加者のリアルな考えが反映されます。
要するにブックメーカーのオッズは「ブックメーカーの予想」であるため、参加者の予想や人気とが直接反映されるマッチング方式とは、多少の差があります。
オッズと確率や勝率は同じでは無い！
「オッズが低い＝的中確率や勝率が高い」という認識は間違ってはいませんが、必ずしも同じでは無いことを理解しておきましょう。
オッズが低くなるのは賭け金が集まるからですが、集まる理由は的中確率（勝率）の高さだけでなく、「ファンのチームだから」「オッズが低くて当たりそうだからなんとなく」など様々です。
「的中確率や勝率の高さはオッズを下げる要因の1つ」ですが、「オッズが低いから的中確率や勝率が高い」とは必ずしも言えません。仮に弱いチームでも人気のプレイヤーが多ければ、勝率が引くてもオッズは低くなります。
また、ブックメーカーにコインの表裏を当てるゲームがあるとします。もちろん表と裏が当たる確率は50%なので、オッズは両者共に2.0倍になるというのが基本的な考え方です。
しかし、ここで「今回のコインの投げ手は表の確率が70%を超えているらしい」という噂が流れたとすると、間違いなく表のオッズは2.0倍より下がり、裏のオッズは2.0倍よりも上がります。
ただし、表裏の確率は50%と変っていないので、冷静な人なら裏に賭ける方がお得であるということが分かるでしょう。
コハクよく分かっていない人はオッズに騙されます。情報戦の要素もあるので、本質を見極めた賭けがスポーツベットのコツともいえます！
ブックメーカーのオッズの表記方法は6種類
ブックメーカーで使われるオッズの表記方法は、紹介したデシマルオッズを含めて6つあります。
主に使われるのはデシマルオッズ・アメリカンオッズ・フラクショナルオッズの3種類です。香港式オッズ・インドネシア式オッズ・マレーシア式オッズは、名前となっている国で使われているオッズとなっています。
デシマルオッズ
デシマルオッズとは賭け金に対する払い戻し額を倍率で表す方法です。なお倍率は賭け金が含まれています。
例えば「1.98」と記載されている場合は「100ドルを賭けると198ドルが受け取れる」という計算になり、倍率には賭け金が含まれているため純利益は98ドルとなります。
デシマルオッズは多くのブックメーカーでメインの表記方法として採用されているオッズです。
アメリカンオッズ（マネーライン）
アメリカンオッズとは賭け金に対する払い戻し額をプラスとマイナスの具体的な金額で表す方法です。なお金額に賭け金は含まれません。
オッズがプラスの場合は「100ドルの賭け金で得られる利益額」を表しています。例えば「+200」と書かれている場合は、100ドルを賭けると200ドルの利益が発生するという事です。
オッズがマイナスの場合は「100ドルの利益を得るために必要な賭け金」を表しています。例えば「-150」と書かれている場合は、100ドルの利益を得るために150ドルの賭け金が必要という事です。
フラクショナルオッズ
フラクショナルオッズとは賭け金に対する払い戻し額を分数で表す方法です。なお金額に賭け金は含まれません。
例えば「5/2」と書かれている場合は賭け金に5/2を賭けた金額が配当となり、2ドルをベットしていれば利益となる5ドルと賭け金の2ドルを合わせて7ドルが戻ってきます。
フラクショナルオッズはブックメーカーが誕生したイギリスで使われているオッズなので、目にする機会も多いでしょう。
香港式オッズ
香港式オッズとは賭け金に対する払い戻し額を倍率で表す方法です。デシマルオッズの一部を変更したような表示形式であり、オッズに賭け金は含まれません。
デシマルオッズとの違いは賭け金を含むか含まないかであり、香港式オッズでは賭け金を除いた利益分だけがオッズとして表示されます。
インドネシア式オッズ
インドネシア式オッズとは賭け金に対する払い戻し額をプラスとマイナスの金額で表す方法です。
アメリカンオッズの一部を変更したような表示形式であり、オッズに賭け金は含まれません。
アメリカンオッズとの違いは単位であり、アメリカンオッズが100ドルを基本として払戻金を表していますが、インドネシア式オッズでは1ドルを基本として表しています。
マレーシア式オッズ
マレーシア式オッズとは賭け金に対する払い戻し額をプラスとマイナスの金額で表す方法です。
アメリカンオッズの一部を変更したような表示形式であり、オッズに賭け金は含まれません。
アメリカンオッズとの違いはプラスとマイナスの使い方であり、マレーシア式オッズではプラスとマイナスを逆に使用しています。
ルリ以上、6種類のオッズの表示形式を解説しました。基本的にはデシマルオッズしか使わないので、他は参考程度に見ておいてください！
まとめ
ここまでブックメーカーにおけるオッズについて仕組みや表記方法を説明しました。
ブックメーカーのオッズの仕組みを理解することは、円滑にプレイできるようになるだけでなく、効率よく稼ぐことにも繋がります。
「勝率が高いにも関わらず、人気が無いのでオッズも高い」という賭けを見つければ大金を稼ぐことも可能でなので、まずはオッズの仕組みから理解していきましょう。
