- インターネットカジノ(インカジ)の実態
- インカジとオンカジの違いについて
オンカジ(オンラインカジノ)に似た言葉として、インカジ(インターネットカジノ)という言葉を耳にしたことがある方は多いかもしれません。
オンラインとインターネット…言葉が同じような意味を持つため混同し記憶している方もいらっしゃるでしょう。
確かにインターネット上のカジノで遊ぶ、という意味では同じなのですが、、オンカジとインカジは完全に別物。
この記事では、オンカジとインカジの違いって具体的に何?という疑問にお答えするために、オンカジとインカジ、それぞれの特徴や中身について解説していきます。
昨今では以下の記事のようにオンカジやインカジに関する話題は過熱しており、気になっていた方はぜひこの記事や下記の記事も交え参考にしてもらえたら幸いです。
なお、当サイトでは「オンラインカジノとは?」という方向けの記事も掲載しておりますので、オンカジのより詳しい説明についてはリンク先の記事も併せて参考にしていただけると幸いです!
そもそもインカジとは何か
インカジとは、マンションや裏路地のこじんまりとした場所にある雑居ビル等の一室で、店舗に用意されたパソコンを通じてオンラインカジノ(オンカジ)をプレイさせる形態のカジノを指します。
これを「インターネットカジノ」、略称でインカジと呼ぶわけですね。
お金のやり取りも店舗で行われ、換金もその場でできる仕様でありオンカジを個人で遊ぶだけとも明らかに異なります。
また、実際のカードを使ったポーカーやバカラ、スロットマシーン等に興じる店舗内に設置されていることも。
そうなると、現金を賭ける違法賭博場「闇カジノ」「裏カジノ」と呼ばれるものと同じですよね。
ネット上のゲームで遊ぶために賭けること自体は同じように見えますが、確かにオンカジをプレイするという意味では同じ。しかしオンカジは本来個人のアカウントが必要で、お金を引き出すにも申請で時間が掛かるのですが、インカジだと店舗のアカウントが使えるほか「その場で現金化」できてしまいます…。
この説明だけを見ると、プレイヤーとしてはインカジの方がスムーズに遊べそう・換金できそうといったメリットの側面も無きにしも非ずですが、もちろんインカジは法律上も含めて危険性が高すぎます。
インカジは危険・違法
結論から言いますと、インカジは違法ギャンブルです。
日本国内では、公営ギャンブルやパチンコなど、一般的に知られているギャンブルは法律を根拠にして、それぞれ合法とされています。
- 競馬:競馬法
- 競輪:自転車競技法
- 競艇:モーターボート競走法
- パチンコ・パチスロ:風営法
- 宝くじ:当せん金付証票法
- スポーツ振興くじ(サッカーくじ):スポーツ振興投票の実施等に関する法律
インカジはこれらの法律すべてに違反している闇カジノとして運営されているため、警察による摘発が数多く行われているわけですね。
摘発対象は当然店舗だけでなくプレイヤーにも及びます。法律違反で賭博を行っているわけですから当然でしょう。
インターネットカジノ店で客に賭博をさせたとして、警視庁は店長の男(59)=東京都新宿区=と男性従業員(52)=豊島区=を常習賭博容疑で現行犯逮捕し、16日発表した。2人とも容疑を認めているという。
保安課によると、2人は14日、東京都台東区上野2丁目の雑居ビルに入るインターネットカジノ店「レインボー」で、40代~50代の男性客4人=賭博容疑で現行犯逮捕後、釈放=に海外カジノサイトのスロットゲームを使って賭博をさせていた疑いがある。
引用元:朝日新聞/東京・上野
その他にも政令指定都市の繁華街に違法なインカジ店が点在していると言われ、事実警察による摘発が行われています。
いくら店内で利用するのは「オンラインカジノ(オンカジ)」であるとは言え、全くインカジは別物であるとご理解いただけたと思います。ではどういった法律に抵触しているかも軽く触れておきましょう。
日本国内でカジノ店を経営する行為|賭博開帳図利罪
インカジはお店に客を入れて行うギャンブルですが、そもそもの話、日本国内では実際にお金を賭けて、当てた際にリターンとして現金を払い戻すような仕組みのカジノ店を経営することが禁止されています。その根拠が、この賭博開帳図利罪(とばくかいちょうとりざい)と呼ばれる罪です。
闇カジノの運営には、基本的に反社会勢力(暴力団、詐欺グループ)が建てた会社や運営グループが関わっていることがほとんどです。
闇カジノの売上金が犯罪の資金に使われることもあり、社会的にも危険な存在として知られています。
実際に店舗で働いている人は反社会的勢力とは縁のない人間であることが多く、運営側の正体は知らされません。特に闇カジノでは、店長が逮捕要員筆頭として扱われているようですよ。
闇カジノでギャンブルをする行為|単純賭博罪
日本国内でカジノ店を経営することがダメなら、当然そのお店(闇カジノ)でインカジなどのギャンブルをすることも違法です。これは単純賭博罪(たんじゅんとばくざい)が根拠になります。
「賭博」という言葉は、法律の世界では「財産を賭ける行為」と定義されているため、お金に限らず金融商品(車や家などのローンを組めるもの、金品など金銭的価値の高いもの)も賭けることが禁止されています。
警察によるガサ入れの際に、基本的に店内にいる人間全員が逮捕の対象になります。運営するのも利用するのも違法ということです。
インカジを常習的に利用すると、単純賭博罪ではなく常習賭博罪(じょうしゅうとばくざい)で重い罪を課せられる可能性だってあります。当然罰金もありますし、人生も台無しになってしまうので絶対にやめてくださいね。
イカサマが当たり前の闇カジノ
闇カジノは違法である(監視の目が無い)という特性上イカサマし放題です。
インカジとは話がずれますが、闇カジノでは高確率でイカサマが行われているとされています。
例えばカードゲームではトランプカードが1枚ずつ出てくるシューターと呼ばれる機械があり、トランプのマークと数字を認識するセンサーを仕込み、裏でシューターの操作をして出るカードを変えてしまうイカサマも存在します。
経営資金を得るために(最小限の)イカサマを使う店舗(調整店と呼ばれる)もあるようですが、客からお金を巻き上げることだけを目的とする悪質な店舗も多いので、まず闇カジノではイカサマがつきものと考えた方が良いでしょう。
一方、オンカジは基本的にカジノ合法国政府が発行する運営ライセンスを取得する必要があります。
運営ライセンスは、不正がなく安心安全にプレイヤーが遊べるようなオンカジにしか取得を許されないため、ライセンスの明示がされているオンカジは一定の信用度が担保されているといっていいでしょう。
オンカジの仕組みも今一度確認を
インカジが違法性の高いギャンブル場であることを説明したところで、オンカジについても仕組みを今一度確認していきましょう。
オンカジはインカジと違い違法ではない
インカジは運営そのものが違法ですが、オンカジは海外の認証ライセンスを取得している会社によって運営されているため、違法ではありません。
サービスの運営・提供がカジノ合法国にあるサーバーを通じて行われるため、日本でプレイしても日本の法律で取り締まることができないからです。逆にいえば、日本で運営されているオンカジがあればそれは違法です。
詳しくは「オンカジに違法性・危険性はあるか」で違法性について詳しく取り上げていますので、こちらの記事も参考にしてください!
オンカジは第三者機関がゲームの公平性を監査
オンカジで提供されているゲームは、カジノの運営が独自に開発したものではありません。予め運営会社と契約を結んだソフトウェアメーカー(ゲーム制作会社)が提供するという形で用意されています。
ソフトウェアメーカーによって開発されたゲームは、オンカジに提供する前に第三者機関によって、バグや確率の偏りがないかをなどの公平性を調査されます。
- eCOGRA (イーコグラ)
- TüV Rheinland (テュフラインランド)
- TST (テクニカルシステムズテスティング)
第三者機関による審査を通ったゲームのみがオンカジで遊べる、という形ですね。
オンカジとインカジの違いは明確
今回オンラインカジノ(オンカジ)とインカジの特徴を確認してきましたが、その違いは明白ですね。
そもそも法律で違法とされているか、そうでないかという明らかな差があるので、実態を知った後ではもはや比較することすらおこがましいという感じでもあります。
インカジに限らず、人と金銭を賭けて遊戯することそのものが違法ですので気を付けてくださいね。
まとめ
今回はオンカジとインカジの違いをテーマに執筆しました。
- オンカジとインカジは言葉こそ似ているが中身が異なる
- インカジは闇カジノ・裏カジノとも表現され違法
- インカジの摘発例も多数あり、逮捕のリスクも
- オンカジの運営はほとんどがカジノ合法国のライセンスを取得している
- オンカジはカジノ合法国で運営されており違法ではない
- オンカジのゲームはイカサマできないようになっている
インカジが違法なギャンブルである理由およびイカサマ・逮捕等のリスク、オンカジが違法ではない理由・公平性などがお分かりいただけたかと思います。
実際にギャンブルをしようと考えるときは、無理せずにお金と心、そして時間にゆとりをもった楽しみ方をするのがコツです。
当サイトでは様々な観点からオンカジを取り上げた記事を用意しておりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。